シニア期になると、愛猫も私たち人間と同じように病気にかかりやすくなります。大切なことは、いつもとは違うそのサインを早期に見抜くこと。愛猫は必ずそのサインを飼い主へと送っています。どのような病気にかかりやすいのか、またチェックすべきサインとはどのようなものなのでしょうか。

 

攻撃的な猫

 

当てはまるものがないかチェックしてみよう

 

  1. 良く水を飲み尿の量が多くなる
  2. 歯茎が赤く腫れたり出血したりする
  3. 口臭がひどくなる
  4. 急に元気になり食欲が増す
  5. 落ち着きがなくなる
  6. 攻撃的になる
  7. 脱毛
  8. 顔や舌、歯茎などにしこりやただれ
  9. 乳腺あたりにしこりがある
  10. 体のあちこちが脱毛ししこりがある
  11. 嘔吐や下痢
  12. 食欲不振や体重減少
  13. 食欲はあるにも関わらず体重が増えず減少
  14. 歩き方がおかしい
  15. あまり動きたくない
  16. 呼吸困難

 

当てはまる項目はどんな病気のサイン?

 

1は慢性腎不全

 

1に当てはまるのは慢性腎不全という病気。この病気は名前の通り腎臓の病気で、腎臓がきちんと正常に機能していないことが原因となって起こります。腎臓はさまざまな成分を解毒したり分解したりして体外へと排出する働きを持っていますが、腎臓の機能が老化により低下してくると、余分な老廃物や成分などを排出することができなくなります。

 

この状態までくると症状はかなり進行していると見られ、尿毒症とも呼ばれるようになります。そのうち、水をたくさん飲んでも多尿により水分不足に陥り、脱水症状も見られるようになります。この病気は早いうちに見つけなければいけませんが、初期症状が良く水を飲み多尿になるといったことしかないため、なかなか見つけにくい病気のひとつです。

 

2・3は歯周病

 

歯周病と聞くと、たかが歯の病気でたいしたことないと思う人も多いと思いますが、症状が進行してしまうと、全身麻酔を使わなければいけないほと大がかりな治療が必要となるため、早期発見早期治療が必要な病気です。歯周病はまずは歯肉炎と呼ばれるものから始まり、悪化すると歯周病と呼ばれるようになります。

 

口内が清潔に保たれておらず、磨き残した歯垢に含まれている最近に感染することで起こる病気のひとつで、はじめは口臭が気になる程度ですが、そのうち歯がぐらぐらしてくるなどの症状が現れ始めます。進行してくると組織が破壊され、歯が抜け落ちてしまうことも。しっかりとしたデンタルケアで予防はできるため、老猫になるとさらに気を付けてあげなければいけません。
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4・5・6は甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)

 

この病気は認知症と良く間違われることが多く、見極めることが非常に難しいとされている病気です。活発になったり食欲も増進、一見元気なのですが、体重はどんどん落ちていくという正反対の症状が見られます。この病気は、甲状腺にあるホルモンが異常に活発に分泌されることで起こる病気。

 

特にシニア期に入った老猫に多く見られることで有名な病気のため、老猫には特に気を付けなければいけません。内科治療と同時に外科的治療も必要になりますので、早めの受診をおすすめします。

 

7・8は上皮がん

 

このような症状が現れ始めたら、上皮がんを疑うことができます。皮膚だけでなく、粘膜部分などのさまざまな部分に起こる病気です。この病気は主に紫外線を原因として起こる病気で、さまざまな猫に起こりうると言われていますが、毛が白い猫は紫外線に弱く、発症しやすいとも言われています。また、老猫がかかりやすい病気のひとつでもあります。がんのため、治療は外科的手術しか方法がなく、早期の治療が望ましいと思われます。

 

9は乳がん(乳腺腫瘍)

 

乳腺あたりを触ると、硬いしこりのようなものを感じる場合、腫瘍ができているのではないかと考えられます。またその場合、良性腫瘍は少なく、その多くは悪性腫瘍である可能性が高いため注意が必要です。症状が進行すると乳頭から液体血がにじみ出ることがあります。早期の発見が重要であり、ホルモンが左右する病気のため、避妊手術をしているとこの病気にかかる確率を低くすることができると言われています。

 

10・11・12は肥満細胞腫

 

これらの症状が現れる場合は、肥満細胞腫という病気を疑います。この病気は原因不明。なぜ起こるのか詳しいことはまだはっきりと解明されていません。ただし、年齢や猫の品種によるものが大きいのではないかと言われています。とにかく、毎日の愛猫の体調や様子を観察し、早期発見を目指すことが大切。

 

13・14は糖尿病

 

糖尿病は、インスリンの分泌が悪くなってしまうことによって、血糖値が急上昇してしまう病気です。この病気は人間と同じく、遺伝による産まれつきのものや、生活習慣によるものと2つに分かれます。放っておくと重大で命に関わる病気を引き起こす危険性もあります。肥満猫は特に注意。
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15・16は心臓病

 

心臓病の中でも、特に注意しなければいけないのが心筋症です。心臓の筋肉が機能しなくなる病気で、細菌やウィルスなどさまざまな原因が考えられますが、はっきりとしたことはまだ分かっていません。サイレントキラーと呼ばれ、初期にはほとんど症状が見られないため、気がついた時にはすでに進行していることが多くあります。進行すると血栓ができ、命に関わることが多い病気です。

 

まとめ

 

愛猫も年齢を重ねるとどうしてもさまざまな病気にかかりやすくなります。体の機能も低下していくため、重篤化する場合も多いため、できるだけ早く気付いてあげられるかがとても大切です。愛猫の表情や体調、行動などを毎日観察しておきましょう。おかしいと思ったら迷わず病院へ。
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