年齢を重ねてくると、食欲が急激に落ちたり、食べられなくなってしまう場合があります。そうなると必要な栄養素が摂取できなくなってしまいます。そのため、必要な栄養素を摂らせるようにはどのようなケアをしてあげればいいのでしょうか。

 

病気の猫

 

食べられなくなる理由とは

 

シニア期に入った老猫にはさまざまな変化が訪れます。その変化のひとつに、食欲が著しく減少してしまうということが挙げられます。食べられなくなってしまう原因には、このようなことが考えられます。

 

鼻炎

猫がかかりやすい病気のひとつに鼻炎があげられます。老猫は体力や抵抗力も低下するため、さらにかかりやすくなる傾向があります。鼻炎はウィルスが感染、またはアレルギーによって起こる症状ですが、鼻水が出たり、鼻が詰まったりして、体力の消耗が顕著になります。

 

ひどくなると膿のような鼻水になり、副鼻腔炎を起こす危険性もあります。食欲増進には匂いがとても重要な条件であり、鼻炎の症状により嗅覚が遮断されてしまうと、急激に食欲が低下してしまうことがあります。

 

脂肪肝

猫の食欲が落ちる原因のひとつに脂肪肝があります。老猫、それも少し肥満気味の猫がかかりやすい病気でもあります。食欲が減少するというよりも、まったく食べなくなることも多く、あまり動かなくなってしまいます。

 

この脂肪肝は猫の肝リピドーシスと呼ばれ、症状が重くなることもあるため注意が必要です。その名の通り、ホルモン異常により肝臓に脂肪がたまる病気であり、黄疸が現れることも。
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身体機能の低下

年齢を重ねると、体中の身体機能が低下してきます。食欲が減少してしまう理由に、噛む力の低下、胃腸の働きの低下、そして歯周病などの歯の機能低下などが挙げられます。少し口臭が気になるなと思ったら、それは歯周病のサインかもしれません。

 

運動量の低下

老猫になると、若い時と比べ明らかに運動量が減少してきます。運動不足は肥満や体力の低下とともに、食欲の不振も招いてしまうこともあります。運動量が少ないため、積極的に食事をしようという気にならないのです。

 

環境の変化

猫は非常にこだわりのある、そして少しわがままな動物です。ちょっとした変化を察知し、食事をとらなくなることもあります。場所や食器、キャットフード、気温など、体は悪いところはないのに食欲が落ちたという場合は、このような原因もあり得ます。
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食欲が落ちた時の対策とは

 

食欲が落ちた、または食べなくなったという場合は、このようなことにチャレンジしてみるといいでしょう。どのような変化があるか、また食べた場合、どれくらいの量を食べたのかきちんとチェックしてあげてください。

 

  • キャットフードを温めて匂いを立たせる
  • キャットフードを水に浸し柔らかくする
  • 鶏ガラスープなどのスープをかける
  • トッピングやふりかけをいつものキャットフードにかける
  • キャットフードを小さ目に砕く
  • 嗜好性の高いウェットフードに変えてみる

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タイムリミットは24時間

 

獣医

 

色々な方法を試してはみたけれど、食欲のアップにつながらないといった場合は、獣医を受診する必要があります。目安はなにも食べなくなって約24時間。まる1日なにも口にしていなければ、迷わず動物病院で診察をうけることをおすすめします。場合によってはチューブを取りつけたり、なんらかの処置が必要な場合も。

 

また自宅での介護も必要になります。流動食を作り、強制的に胃に流し込む強制給餌を行わなければいけない場合もあります。流動食は自宅でもすり鉢ですったり、ミキサーにかけることで作ることもできますが、現在では流動食用のキャットフードも動物病院などで販売されていますので、活用すると便利です。

 

専用の注入器で口の横から注入します。一気に流し込もうとせず、少しずつ注入し、嘔吐がないかを確認します。嘔吐する様子がなければ、また少し注入するといった動作を繰り返し与えていきます。

 

まとめ

 

老猫になると、身体能力は著しく低下していきます。さまざまな原因が重なり、食欲の低下という症状が現れ始めます。24時間まったく食事を口にしない場合は、すぐに動物病院へ行くことをおすすめします。なんらかの病気が隠されているかもしれません。今後自宅での介護が必要な場合もあり、流動食を与えるという強制給餌を行う場合もあります。
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