猫と一緒に生活をしている人ならとても良く分かると思いますが、猫の鳴き声はとてもバリエーション豊か。猫によって声の高さや音色などさまざまで、愛猫の意思を伝えるとても重要なものです。そんな猫の鳴き声が、年齢によって変化を迎えます。鳴き声の変化によってどのようなことが考えられるのでしょうか。

 

水を飲む猫

 

うるさい・大声で鳴く

 

老猫の鳴き声の変化のひとつは大声で鳴くといったことが挙げられます。それらの原因はこれら2つの大きく分けられます。

 

認知症

認知症は私たち人間の世界でも大きな問題のひとつで、さまざまな原因によって、脳の細胞が破壊され、記憶障害や意識障害が現れる病気です。主に年齢を重ねることによって発症しますが、最近では若年性認知症というものもあり、まだ若いと言われる年齢にも関わらず発症する人もいます。

 

猫の脳も構造的には人間と同じであり、老化によって認知症を発症することがあります。医療技術が進むことで長生きする猫が多くなったことによって、より多くの認知症猫が現れるきっかけになったと言えるでしょう。抑揚のない大声で鳴くといった動作以外にも、このような行動をとるようになると認知症の疑いがあります。チェックしてみましょう。

  • 大声で鳴く
  • 攻撃的になる
  • おびえる
  • トイレを失敗する回数が多くなる
  • 狭いところに入りこんで後退できず出られなくなる
  • 徘徊する
  • 飼い主にも無反応
  • 自傷行為
  • 一日中食べ続けている

 

甲状腺機能亢進症

この甲状腺機能亢進症とは、交感神経が刺激され、代謝機能が急激にアップし、甲状腺ホルモンが活発になる病気で、人間にもこのような症状が当てはまります。猫にも同じような病気があり、大きな症状のひとつに大声で鳴くといったことが挙げられます。

 

症状が認知症と似ているため、認知症だと思っていたら実はこの病気だったということが良くあるようです。大声で鳴くといった動作以外にも、このような行動をとる場合は甲状腺機能亢進症の疑いがあります。

  • 大声で鳴く
  • 食欲があるのに痩せる
  • やたらと元気
  • 水をがぶ飲みする
  • 走り回る
  • 発情期のような行動をとる

 

耳が遠くなる

私たち人間と同じで、老化により耳が遠くなる現象が起こります。耳が遠くなり良く聞こえないことへの不安感や、また聞こえないからこそ大声で鳴いてしまうことが理由です。

 

声が出なくなる

 

大声で鳴くといった行動と正反対の症状が現れる場合もあります。それは声が出ないということです。このような症状が現れはじめたら、この病気の可能性があります。

 

猫風邪

猫風邪とは、猫の上部気道感染症と言い、ウィルスに感染することによって起こります。ウィルスによって、それらの症状が変わってきます。

 

ヘルペスウィルス(猫ウイルス性鼻気管炎)・・・発熱、咳、くしゃみ、鼻水、結膜炎、角膜炎、食欲低下など

カリシウイルス(猫カリシウイルス感染症)・・・舌に潰瘍、よだれ、口臭、発熱、くしゃみ、鼻水、食欲低下、肺炎など

クラミジア細菌・・・くしゃみ、咳、鼻水、結膜炎など

 

対策方法とは

 

老化が原因でさまざまな症状が現れ始める老猫たち。このような症状が現れた場合の対処方法、対策方法とは。

 

認知症の場合

認知症の場合、認知症を改善する根治薬は今の所ありません。ただし、認知症の進行スピードを抑える薬はあると言われており、認知症の疑いのある症状が見てとれた場合は、すぐに動物病院で診察を受けることをおすすめします。

 

また自宅でできることは、脳への刺激。新しいおもちゃで遊ばせたり、スキンシップを多くしたりすることで、脳や筋肉、神経などへの適度な刺激が、予防にも効果的です。また、認知症になる大きな原因は、加齢ストレスだと言われています。ストレスを感じさせないように配慮してあげることもとても重要なのです。

 

毎日の食事も大切。脳の活性化に重要な役割を果たすとして、認知症改善にも活用されているDHAEPAの摂取を積極的に。DHAやEPAは青魚に最も多く含まれている成分です。毎日の食事に湯がいた青魚をプラスしてあげるのもおすすめ。ただしDHAやEPAは熱に弱い性質を持っているため、DHA・EPA配合のフードを活用したり、サプリメントを使用するのもいいでしょう。

 

甲状腺機能亢進症の場合

この病気の場合、すぐに動物病院で受診を。早期治療を行えば、早い完治が見込まれますが、遅れた場合、さらに症状を悪化させる恐れがあります。内科療法と甲状腺の切除などの外科的治療、両方を並行して行っていくことになります。

 

耳が遠くなる場合

認知症の対策内容とほぼ同じです。老化によってどうしても耳が遠くなってしまうのは仕方ないことのため、できるだけ症状を悪化させないよう、また予防できる予防策を行うことが大切です。毎日のスキンシップに加え、脳や体への刺激、そして毎日の食事内容が重要事項であると考えます。

 

猫風邪の場合

猫風邪は症状が重くなると命に関わる恐れもあります。特に体力の落ちてきた老猫にとっては怖い病気のひとつです。もしも猫風邪の症状が現れ始めたらすぐに病院へ。この病気は予防することができ、子猫のうちからしっかりとワクチンの接種を行っておくことが大切です。

 

まとめ

 

年齢を重ねてくると、さまざまな障害が起こるのは当たりまえであり、そのためその症状が起らないような予防方法もとても重要になってきます。老猫の変化のひとつは鳴き声であり、大きな声で鳴く場合と泣かない場合と正反対の症状が現れる場合が多くあります。原因が老化だけではなく、病気の場合もあるため、きちんと診断を受けるようにしましょう。
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