年齢を重ねて丸くなった、またはさらに積極的になったなど、私たち人間はシニア期に入り性格に変化をもたらす人が少なくありません。同じように愛猫たちも、そのような性格の変換期を迎えることがあります。もしも愛猫に今までの性格と比べ変化があると感じた場合、その理由と対策について知っておくと便利です。どのような変化があるのでしょうか。

 

甘える猫

 

老猫に多い変化とは

 

甘えん坊になる

もう高齢猫なのに、なぜか突然甘えることが多くなったということはありませんか?これは赤ちゃん返りと呼ばれるもので、猫に限らず、犬や他の動物、そして私たち人間にも起こる現象です。

 

甘える行動のひとつに、洋服や布の端をチューチューと音をたて吸いながら、前脚でフミフミ動作を繰り返していることが挙げられます。これをウールサッキングと言い、子猫の時を思い出し、愛情を欲しがっている時に行う動作です。主に寂しさ不安ストレスを抱えている時に多いと言われています。

 

老猫になると、体力などさまざまな機能が低下するため、不安感が増すのではないかと言われています。ただし、中にはなんらかの病気や認知症などが原因で起こる場合も少なからずあるため、まずは病院で診察を受けることをおすすめします。

 

対策

寂しさや不安感を感じさせないよう、しっかりとかわいがってあげてください。甘えてきたら後回しにせず、まずは愛猫の優先順位を1番にすることが大切です。

 

食欲旺盛になる

急に食欲がアップするなどの変化が現れたら、それは性格が変化したのではなく、なんらかの病気の可能性が高いと思われます。ホルモン分泌異常の甲状腺機能亢進症の疑いがあります。高齢になるとかかる確率がグンとアップし、命に関わる危険性も高い病気です。

 

対策

この病気は命にもかかわる病気です。進行するとかなり危険な状態にもなりかねませんので、このような症状が見て取れるようになったらまずは病院へ。早期発見が重要です。
?老猫がかかりやすい病気とそのサインをチェック

 

鳴き声がうるさくなる

鳴き声がうるさいと思ったら、ある病気を疑います。それは認知症です。老猫になるとどうしてもかかるリスクが増加する病気。脳の細胞が破壊されてしまう認知症は、さまざまな症状を引き起こしてしまいます。子猫と時から良く鳴く子であれば問題ないのですが、老猫になって急に鳴き始めた、夜中も鳴いているなどということがあれば、認知症の可能性が高くなります。

 

対策

まずは、獣医の診断を仰ぐことが一番大切です。薬物治療を続けながら、オメガ3が豊富な餌に変えたり、ストレスを軽減させるように気を付けます。
?認知症の時に起こる鳴き声の変化をチェック

 

外に出たがる・ぐるぐる回る

外に出してくれと要求してくる愛猫には、このような理由が考えられます。

  • 体が弱ってきて死を真近に感じている
  • 発情期
  • 縄張り意識

 

猫は死に際を人に見せないと言います。飼い猫でも、意識を失う直前にソファの下に隠れたという話も良く聞きます。猫の本能と言える行動なのかもしれません。また、発情期は若い猫だけのものではありません。高齢でも妊娠している猫はたくさんいます。発情期の時期かどうか確認する必要があります。また猫は狩りをする動物ですので、飼い猫であっても常に縄張り意識を持っています。高いところから外を見ているのはそのような理由からです。

 

対策

まず、外に出たがるからといって外に出してはいけません。老猫は免疫力も低下し、他の若い猫と喧嘩になってケガをするとなかなか完治しにくく悪化する場合があります。猫のストレスを紛らわせるよう、室内に猫が十分に遊べる場所を確保してあげてください。
?老猫の去勢・避妊について詳しくチェック

 

ぼーっとする

年齢を重ねると反応も鈍くなり、なかなか俊敏な動きができなくなります。それは老化によるものです。ただし、認知症にかかっており、自分のことを呼ばれているのか分からないこともありますので、病院で検査をしてもらう必要があります。

 

対策

認知症であれば病院へ行く必要がありますが、まずは、名前を呼んであげましょう。猫は鳴き声を上げなくともしっぽで返事をします。自分が呼ばれている自覚があれば、体を刺激してコミュニケーションを取ってあげてください。

 

わがままになる

猫は単独で行動する生き物であり、元々わがままです。犬のように従順でもありませんし、またそこが魅力的でもあります。ただし、急にわがままになる、例えばご飯を食べなくなるなどという変化があった場合は、口内に歯周病などの病気を患っている可能性もあります。いつも食べている餌が硬くて食べられなくなったり、痛みで飲みこめなかったりすることがあります。定期的な健康管理は忘れずに行ってください。

 

対策

基本的に猫のわがままには無視が一番です。ですが、なんらかの病気であれば治療が必要のため、健康診断は重要となります。老猫になれば、半年に1回、精密検査を受けるようにしてください。
?食事量が減ってしまったらどうする?原因と対策を詳しくチェック

 

遠吠えする

遠吠えは、普段の鳴き声と明らかに鳴き方も声もボリュームも違います。理由はなんらかの要求を訴えている場合と、発情期を迎えている場合があります。また、老猫になると認知症を患っている場合もあります。

 

対策

なんらかの要求をしている場合は、その要求を叶えてあげることでなくなります。発情期の場合は、発情期特有の鳴き声であり、年齢にこだわらず迎える時期のため、時期が過ぎるのと待つしかありません。夜中に遠吠えをする場合、認知症の可能性もありますので、病院で検査を受けることをおすすめします。

 

まとめ

 

老猫の行動パターンの変化は、自宅で対応可能なものを獣医などのプロの診断が必要なものとに分かれます。まずは専門家の意見を聞き、そのうえで自分がなにができるのかを考えた方が得策であると思います。間違った対策は愛猫のストレスをさらに悪化させてしまう恐れがあります。
?老猫との暮らしトップへ