シニア期に突入してくると、トイレのそそうが多くなってきます。老猫の変化の中でも、かなり分かりやすい項目のひとつです。このような変化が多くならないうちに、愛猫が生活しやすい環境を整えてあげましょう。どのようなことを気を付けてあげればいいのでしょうか。

 

トイレ

 

気になるトイレの変化とは

 

老猫になると、トイレに関しての変化が現れはじめます。トイレの変化は飼い主にとってもとても気が付きやすいものです。どのような変化が現れるのでしょうか。老猫に現れやすいトイレの変化は、このようなものが挙げられます。

  • そそうするようになる
  • ずっとトイレにいるようになる
  • トイレに登ることができない
  • 自分で排泄できないようになる
  • トイレに行く回数が増える

 

このような症状が現れ始めたら、愛猫の行動を観察し、老猫が生活しやすい環境に改善してあげなければいけません。トイレは健康のバロメーターであり、その変化を見逃さないようにしましょう。

 

その原因とは

 

トイレにさまざまな変化が訪れるのには、理由があります。その理由を明確にすることで、改善策が立てやすくなります。さまざまな変化にはどのような理由があるのか見ていきましょう。

 

そそうをするようになる

老猫の変化のひとつにそそうしてしまうことが挙げられます。トイレまで間に合わずお漏らししたり、トイレとは違う場所でお漏らししてしまうようになる症状です。このような症状の原因は2つあります。

 

1つ目はなんらかの病気を患っているということ。年齢を重ねると、体のあちこちにさまざまな症状が出始めるのは当然です。そんな中、泌尿器科系の病気を患っていると、このような症状が出始めることあります。かかりやすい病気として、尿路結石膀胱炎が挙げられます。
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もう1つは、運動能力の低下によるものです。運動能力やさまざまな機能の低下により、尿意を感じるにくくなったり、そのためトイレまで間に合わなくなったりすることがあります。また、尿意を感じても足腰が弱くなってしまったため、トイレまでなかなかたどりつかないといったことが考えられます。認知症の可能性もあります。認知症でトイレがどこにあるのか分からなくなってしまう場合もあります。
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ずっとトイレにいるようになる

トイレに座ってから、なかなか動かない、ずっとトイレにいるといった症状が現れる原因のひとつとてして、便秘の可能性が高いと思われます。腸内環境の悪化、また便を押し出す筋力の低下が考えられます。

 

トイレに登ることができない

トイレの段差に対応できず、トイレに登ることができないため間に合わずお漏らししてしまうことがあります。これは明らかに老化による筋力の低下や、老化により関節が炎症を起こす変形性関節症を患っている可能性が高いと言えます。

 

自分で排泄できないようになる

自分で尿や便を排泄することができないようになることがあります。この理由は腸が正常に機能していなかったり、筋肉の低下によるものが大きな原因となります。尿が出ない場合は、腎不全を患っている可能性もあるため、このような症状を見つけたらすぐに病院へ。便と違い、尿が出ないことはあまりいいことではありません。

 

トイレに行く回数が増える

トイレに行く回数が目に見えて増え他と言う場合は、何らかの病気の可能性が考えられます。便が出ない場合は便秘の可能性が高いですが、尿が出ないという場合は尿路閉塞の可能性が考えられます。病院での受診が必要になります。

 

対策方法とは

 

このような症状に気付いたら、まずは適切な処置と対策が必要です。そうでないと、今以上に症状が悪化したり、愛猫にストレスがかかってしまうことがあります。症状を見極め、適切な対策方法を立てましょう。

 

移動しやすいトイレを用意しよう

段差が不得意な老猫のために、段差のないバリアフリーのトイレを用意してあげましょう。用意しやすく簡単なのは、段差を埋めるスロープペット用おしっこシート。トイレを買いなおさなくていいため便利です。

 

便秘気味にはオイルとマッサージ

便秘気味でなかなか便が出ないという老猫には、オイルとマッサージが効果的です。オイルはオレイン酸が豊富に配合されているオリーブオイルがおすすめ。または、バターでも効果を発揮しますが、バターは塩分が多いため、無塩のバターがいいでしょう。
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摂取させる量はほんの少しで大丈夫。与えすぎには注意です。また、便秘解消マッサージも並行して行うと効果がアップします。お腹を優しく「の」の字にマッサージしてあげてください。

 

自分で排泄できない場合はお手伝いを

自分で排泄できない老猫の場合は、1日のうちに時間を決めて排泄のお手伝いをしてあげましょう。まずは動物病院を受診し、どのような症状なのかをチェックしてもらいます。自宅でのケア方法を指導してもらい、指導通りにケアしてあげることをおすすめします。

 

そそうが続くようならおむつを考えて

何度もお漏らしをするようになると、飼い主にもストレスがかかってきます。ペットと飼い主の関係性はとても大切です。その関係性を壊さないためには、おむつを考えてもいいのではないでしょうか。ペット用紙おむつが販売されていますが、人間の新生児用おむつでも活用可能。お尻の部分にしっぽが出る穴を開けてあげるとOKです。紙おむつを嫌がって噛みちぎってしまう猫もいるため、おむつカバーをその上に装着してあげることをおすすめします。

 

尿が丸1日出ない、数日間便が出ない場合は病院へ

便秘の場合あまり心配することはありませんが、何日も出ないのは愛猫も苦しくいいことではありません。また、尿が出ないという症状はとても危険。このような症状が続く場合は、動物病院を受診した方がいいでしょう。病気を併発している可能性がとても高いため、医師の診断が必要になります。

 

まとめ

 

年齢を重ねると一番多く見られる症状がトイレの変化。トイレの変化は、飼い主にとっても気付きやすい症状のため、すぐに対応しやすいといえます。老化が主な原因ですが、その老化のためにさまざまな病気を併発している可能性もあります。病院を受診し、自宅でのケア方法の指導を受けるといいでしょう。
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